正しい知識・対処法を啓蒙活動情報発信すべきという考えのもと、現在「感染防止の教科書」を作成しました。2019年末から始まった新型コロナウイルス感染症のパンデミック によって生活は一変しました。手洗いの励行、手指消毒、マスクの着用、アクリル板の設置、ソーシャルディスタンス、こうした基本的な感染症対策が日常の風景となりました。ワクチン接種が進み、治療薬の研究開発が行われている現状ですが、今後も当面は引き続き感染症予防に対する取り組みを続けていくことは重要です。

はじめに~感染防止の教科書
感染症対策の意識の高まりがみられる一方で、この間、消毒・除染に関する誤った情報や知識が広がり、乱立急増した消毒業者による効果の不確かな消毒作業の様子が見られることがありました。未曽有の事態で、様々な情報が錯綜する状況であるからこそ、科学的な知 見に基づいた正しい情報と対処方法を知ることが必要です。
そうした状況を受けて、一般の方や特に消毒・除染作業に従事する方に向けて、感染症についての基礎的な知識や正しい消毒方法を提供することを目的として作成されました。
人類の歴史は感染症との闘いの歴史であったという視点もあります。感染症も急速に世界規模で拡大する時代となりました。新型コロナウイルスについても次々と変異種が現れ、予断を許さない状況となっています。今後さらに未知の感染症が出現することも考えられます。常に情報を更新し、正しい知識・対処法を得ていく姿勢が重要であると考えます。

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目次~感染防止の教科書

I.感染の基礎知識

1. 感染と感染症
A. 感染とは
B. 感染症とは
C. 感染の成立とは
D. 感染経路の種類

2. 生物の基礎
A.生物の分類
B.細胞構造による微生物の分類(真核生物と原核生物)
1.生命体の分類
2.病原体の分類
3.微生物の大きさ

3. 細菌
4. ウイルス
5. 真菌

II.感染症予防と対策
1. 標準予防策(スタンダードプリコーション)
2. 感染経路別予防策
A.空気感染
B. 飛沫感染
C. 接触感染

【手指衛生:手洗いと手指消毒】
【嘔吐物・排泄物の処理】

3. 新型コロナウイルス感染症対策
A. 環境整備
B. ワクチン
C. 免疫について
D. 検査

III.使用薬剤
消毒薬の特性と使用上の注意点
1. エタノール
2.次亜塩素酸ナトリウム
3.二酸化塩素水溶液
4.次亜塩素酸水
5.界面活性剤

IV.除染方法
1. 清拭
A.方法
B. 使用器材
2. 散布・噴霧
A. 方法
B. 使用器材
C. 注意点
3. オゾン燻蒸、
A. 方法
B. 使用器材
C. 注意点

V.安全管理
1. 人員
2. 入室の目安
3. 作業中の注意点

VI.施工手順

1. 事前準備(受注まで)
A.施設担当者への事前説明
B. 図面の調達
2.受注後準備
A. 使用器材の用意
B. 指揮系統、施工動線の確認
C. ゾーニング

3. 施工にあたっての手順(施工当日)
A.ステーションの設置
B. 個人防護具(PPE)の装着
C.非清潔区域への入室
D.対象施設ごとの対象範囲及び対象箇所ごとのポイント

1. 対象施設ごとの対象範囲
・商業施設、店舗
・工場
・学校、幼稚園、保育園
・福祉施設(老人ホーム等)
・医療機関
・オフィス
・集合住宅
・車両.

2. 対象箇所ごとのポイント
・ドア、ドアノブ
・手すり
・スイッチ類
・トイレ、水回り
・デスク
・PC、OA機器類
・電話機
・家具、什器
・家電製品
・ベッド、リネン類、衣類
・空調機、換気装置、ダクト

E.撤収作業
1.個人防護具(PPE)の脱着
2.器材および手指の消毒
3.廃棄物、再利用品の取り扱い

4.施工後の対応
A.入室・使用再開について、
B.守秘義務
C.従事者の体調チェック.
【個人防護具(PPE)の着脱方法】